雑穀を取り入れた健康的な暮らしを提案する 茨城県つくばみらい市の「お米と暮らし」

茨城県つくばみらい市 自然派食品を取り揃えるお店「お米と暮らし」

新型ウイルス感染症のみならず、日々の生活の中で、何をするにしても一番大事なことは、やはり健康なカラダ、ではないでしょうか。

茨城県つくばみらい市にあるお店は、つくばエクスプレスのみらい平駅からすぐにある。普通の一軒家の様な見た目のお店。

今回は「お米と暮らし」の店長さんで、運営するヘルシアプラス株式会社の 浅沼敏子(あさぬまとしこ)さんにお話を聞いた。

自分を病気から立ち直らせてくれた雑穀の良さを伝えたい。

ー会社とご自身の自己紹介をお願いします。

ヘルシアプラス株式会社の浅沼敏子(あさぬまとしこ)です。お米と暮らしというお店を運営していて、店長をしています。

ーお店はいつ頃からやってらっしゃいますか?

お店は、2018年11月28日にオープンしました。ですので、2年くらいですね。

ーお店を始められた経緯は?

元々は、私の父が2005年に起業した雑穀米を主に取り扱う会社なんです。お店をオープンするまでも、催事やネット販売、あとは卸売などで雑穀米を中心に販売をしていました。

2年前の夏、かなり暑い日が続いて、お米を常温で保管できなくて、冷蔵庫がある場所で保管する必要が出てきたんです。その時に、社長でもある私の父の知り合いが、この場所で農作物の直売所をやっていたんですね。
それで話をしていくうちに、結果的にお店もやることになってしまったんです(笑)

ー雑穀米ですか。なぜ雑穀米に注目されたんでしょうか。

雑穀米に特化したきっかけは、私の父が35年くらい前に、体に良いものって何だろう、ということで探していたところ玄米に行き着いたそうで。
その頃、父は金物問屋をやっていたんです。その店で扱っていた圧力鍋が上手に美味しく玄米を炊くことができると。それを紹介したいということで圧力鍋を販売してたんですね。

でも、自宅に帰ると、母は白米がいいという人だったので「お父さん、玄米が食べたいならご自分でどうぞ」っていう感じで。結局、我が浅沼家はずっと白米を食べる家庭でした。

起業をする時に、これからの時代はカラダにより良いものを、ということで色々と考えて探したところ、雑穀や玄米の良さに再度立ち返ったんですね。
雑穀や玄米などの良さをいろんな方々にお伝えしながら、健康的なものを提供したいということで起業したということなんです。

ーお父様の健康への思いから始まったんですね。敏子さんはなぜご一緒にやろうと思ったんですか?

私がこの会社に入って一緒にやり始めたきっかけとしては、東日本大震災の時に茨城県の品物が全く売れなくなってしまったことが有りましたよね。

それで若い力でなんとかしていこう、ってことで街の人が立ち上がってグループができたんです。でも、そのグループが50歳までという年齢制限があって、父が参加できなかったんです。
代わりにその条件を満たしていた私が参加することになったのが始まりですね。

あと、2つ目のきっかけとしては、自分の体調の面で雑穀や玄米に助けられた、ということが有りますね。
そのグループに参加した頃、自分は前職を病気療養中で、雑穀や玄米が療養中は好きなだけ食べられる様な状況だったんですね。雑穀米や玄米を食べて、心身ともに元気になることができたので、そういった経験も合わせて伝えていけるかなと思ったことですね。

健康志向、自己免疫への関心の高まり

ー新型ウイルス感染症の感染拡大によるお店への影響は何かありましたか。

そんなにほとんどネガティブなことはなくて、むしろ、いいことが多かった様な気がします。

幸いなことにお客さんは自宅待機の時間が増えて、今まで来店機会はなかったけれど、気になっていたから来てみた、ていう方が多かったですね。
ですので、新規のお客さんが増えたんですよ。お店の開店時間の間には来店が難しかったとかって方が来てくださってましたね。

ーなるほど、新しくいらっしゃったお客さんたちはどういった反応でしたか。

新型ウイルスのことで、健康や免疫力を高めたいといった思いのお客さんが多くいらっしゃっていて、そういった問い合わせもよく聞かれました。
そういった思いを持ったお客さんたちに、私たちの雑穀や玄米などのメリットをアピールする良い機会にはからずもなってしまった感じですかね。

お散歩がてらとか、犬のお散歩の途中で犬をつないでわざわざ立ち寄ってくださったりとか。良い時間をいただいたのかなという風に思いましたね。

自粛期間中って、食品のお店以外は結構しまってたりしたじゃないですか。なので、食品以外でも、友達が作っている自然素材の雑貨を置いてみたりしましたね。
割と女性のお客さんって、買わなくてもそういったものを見たり、優しい手触りの布のものに触れたりするだけでも、心が癒されたりしますよね。そんな雑貨を見たお客さんも「嬉しかった」って行ってもらえたりもしましたね。

ー緊急事態宣言が解除されて、その後のお客さんの動きとかはどんな感じですか?

まあ、どちらかといえば落ち着いたかなという感じですね。とはいえ、お休みの度にお店に来てくださる方が増えたかな、と思いますね。

お米と暮らし オリジナルブレンドの雑穀米

ーオススメの商品は何ですか?

やっぱりお勧めしたいのは、穀物をしっかりと召し上がっていただきたいな、ということですね。
私たちは、日本の暮らしと、お米の文化を守っていきたいと思ってお店をやっているんです。なので、美味しいお米と、こだわりのオリジナルでブレンドした雑穀を食べていただきたいなと思います。

ーお店の中には色とりどりのお野菜も並んでたりしますよね

そうですね、元々このお店の大家さんが野菜の直売所としてお店をやっていたこともあって、私たちがこのお店をやる条件として、お野菜も継続的に取り扱うことだったんです。

そういったこともあって、自分たちでも色々と探して、農家さんを回ったりしながら仕入れて販売していますね。基本的には有機栽培、無農薬のものでして、中には無肥料というものもあります。動物性の肥料を使わない、ということにこだわって作られたものですね。

農家さんがこだわって作られたものをここで紹介しています。野菜もスーパーとかでは出ていない様な珍しい品種だったりすることもあるんで、農家さんに美味しい食べ方を聞いて、お客さんにお伝えする様にしています。

ーこのお店にある商品で浅沼さんの一番のオススメは何でしょうか。

こちらの十八雑穀米です。

よくある雑穀とちょっと違って、黒い色合いのものを少なくブレンドしているんです。
黒っぽい色のもので、色がつくことで、お子さんや男性の方が食べていただけない理由のひとつなんですね。催事販売で試食をお客さんに出していて、このことには気付いたんです。

この十八雑穀米はご飯に色がつかないということ、豆類をブレンドしない様にしつつも18種類全てを国産の原料で揃えたブレンドになります。

ー具体的にどういったものが入っているんでしょうか。

まず、黒米ってのが色がつきやすいんですが、一応入っていますけど、かなり量は少なめにしています。

豆類も小豆に限定していて、これもかなり量は少ないです。この小豆は水に浸けてから乾燥しているので、白米と一緒に炊いてもお豆だけが硬いっていうことが無いようになってます。

あと茶色っぽく見えるのは2種類あって、1つは発芽玄米、もう1つがもち麦です。
発芽玄米は、普通は発芽させたらそのままブレンドしてしまうのが一般的ですが、うちの場合は、発芽させた後に焙煎しています。焙煎することで玄米が水分を吸収しやすくなって、柔らかく炊きあがりますし、甘みを感じられるようになるんです。

あとは、最近一番人気の雑穀がもち麦ですよね。これを多く配合していますね。大体25%くらいですね。なので「もち麦を食べたい、さらに他の雑穀も食べたい、それが白米感覚だといいな」という方にぴったりの商品になってます。

ーこの十八雑穀米を使ってお米を上手に炊く方法を教えてください!

白米1合に対して大さじ1杯の十八雑穀米を加えて、普通に炊いていただければOKですね。

メーカーによっては水を増やしてくださいとか、よく水に浸けてから炊いてくださいとか、色々とあるんです。我々のこの十八雑穀米はそういった面倒なことは無しで加えるだけで炊けるようにしてあります。
やっぱりそういう面倒なことがあると、どうしても続けられない原因になってしまうので、そういったことがないように、使いやすさも考えていますね。なので結構リピートして使ってくださるお客さんも多いんですよ。

ー自分のリクエストで好みのものをブレンドしてもらうことはできますか?

できますよ。店頭ではギフト用などで、お客さんの好みだったり、プレゼントする相手のことを考えたブレンドなどをさせてもらっています。

私が雑穀エキスパートという資格を持っていまして、色々ある雑穀の中で種類ごとに健康にどんな効果があるかとか、そういったことを踏まえてお客さんとお話をしながら、美味しさももちろん考えて、オリジナルのブレンドをしています。ですので、他のお店やメーカーとは違った様なブレンドを用意しています。

ー雑穀エキスパートの浅沼さんのブレンドした雑穀はどこで購入できますか。

店頭はもちろんです。
あと雑穀もそうなんですが、店頭に並べている、厳選した様々な食材を手軽に購入していただける様にネットショップもありますので、そちらもご利用いただければと思います。

浅沼さんの渾身の逸品を買って応援!

雑穀米と健康と。自分自身の経験の掛け合わせて、ライススタイルを届けたい。

ーこれからの展望というか、夢や目標はありますか?

昔、料理人をやっていたんですね。その経験を生かして、料理教室をやってたりしてたんです。今は、お店のスペースもそんなにないのと、お店が始まってからお休みしているんです。

玄米の炊き方とか、雑穀米やお米の美味しい炊き方とか、そういったことをお伝えする場をこれから作っていけたらいいなと考えています。

あと料理にしても、素材ひとつとっても、難しい調理方法をしなくても、ちょっといい調味料を集めて作るだけで美味しくできますよね。なので、シンプルに私が美味しい、欲しい。と思った良いものだけを厳選して集めたお店なので、自信を持ってこれからもやっていきたいと思います。

その中にはお米と共に生活をしていくことを楽しむためにとか、それがどうやったら自分自身にライフスタイルにフィットするのかとか。そういった商品を置いています。

私個人的にですが、お米と一緒に暮らすライフスタイルのことを「ライススタイル」と言っているんです。
どんなに美味しくて健康に良いという玄米でも、白米にしても、それぞれの生活、ライフスタイルに合っていないと続けていくことは難しいと思うので。そういったことをお客さんと一緒に考えながら、これからも続けていきたいですね。

自身の経験をもとに雑穀で地域の人々にに活力を。

新型ウイルス感染症の蔓延によって、誰もが自分の健康がいかに大事なことなのかを思い知らされた、この時代。

雑穀や玄米といった昔から日本人が食べてきた、穀物が与える健康への効果をもう一度見直してみてはいかがでしょうか。

浅沼さんの様に自分自身が実践して、体調の変化を感じられたからこそ、お客さんに雑穀の良さを伝えられるんだなと思いました。

きっとそれはある意味祈りの様なものにも近いように感じられた。健康であることが尊い時代だからこそ、伝統的な食文化を見直し、少しでも自分の生活に取り入れてみる良い機会かもしれませんね。

店舗・アクセス

お米と暮らし / ヘルシアプラス株式会社
住所:茨城県つくばみらい市陽光台3-5-8
TEL:0297-58-0453
ECサイト:お米と暮らしOnline Shop

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